RX100シリーズ比較・違い SONY コンパクトデジカメ ハイエンドコンデジ

SONY RX100 初代 M5A諸々
SONY RX100 初代 M5A

買い替え検討資料のまとめ

愛用のサイバーショット RX100(初代)のUSB端子がデータ通信しなくなりました。
SDカードをα33(発売日は2010年9月10日、どっちもどっちの古さ)に差し込んで、データをNASにあげてます。

買い替えを検討するにあたり、RX100シリーズのスペック確認と比較を行います。

RX100M5A 買ってしまいました

・・・と調べ始めて早々、リサイクルショップで買ってしまいました。
RX100M5A 49,900円(税込54,890円)箱なし、メモリーカードなし、傷ありです。
そもそも初代機もかなり安く買っています。発売当初は67,000円位でしたが、買ったのはM2だかM3が出た後で、かなり値頃感が出てから買ったのです。
どちらもリーズナブルに手に入って嬉しい。

Cyber-shot(サイバーショット)シリーズ

Cyber-shotは、SONYのレンズ一体型のカメラに付けられたシリーズ名です。
RX100シリーズは、1.0型のイメージセンサーを搭載した、モデル名になります。

RX100 初代 2012年6月15日発売、各シリーズの発売時期

RX100は初代から併売されています。
現在も(2023年8月)SONYストアで、M3、M5A、M7が発売中です。

機種名発売開始
RX1002012年
RX100M22013年
RX100M32014年
RX100M42015年
RX100M52016年
RX100M5A2018年7月
RX100M62018年6月
RX100M72019年
RX100シリーズ 発売時期

変わっているのが、RX100M5A。
シリーズ最新機種であるRX100M6の後の発売です。
望遠側を伸ばしたM6に対して、光学系をそのままに画像処理エンジンやAF性能を強化しています。

焦点距離と絞り(F値) レンズ

焦点距離と絞りの関係は、RX100で言えば、
28mmの時、F1.8
100mmの時、F4.9
になります。
広角側で(レンズは)明るく、望遠側で暗くなります。

機種名焦点距離絞り
RX10028-100mmF1.8-4.9
RX100M228-100mmF1.8-4.9
RX100M324-70mmF1.8-2.8
RX100M424-70mmF1.8-2.8
RX100M524-70mmF1.8-2.8
RX100M5A24-70mmF1.8-2.8
RX100M624-200mmF2.8-4.5
RX100M724-200mmF2.8-4.5
RX100シリーズ 焦点距離と絞り(F値)

RX100M6、M7が200mmと望遠までカバーして、万能型になっています。
M6やM7の焦点距離100mm付近で見れば、初代やM2比較より、かなり明るいレンズになっています。
RX100M3〜M5Aまでは、焦点距離全域で明るいレンズが魅力です。

焦点距離 広角側、望遠側

一般的に、35mm換算*1の画角が人間の視野に近いとされます。
値が小さくなるとより広い範囲を写せます(広角)。
値が大きくなると、遠くのものを近づいたように大きく写せます(望遠)。
焦点距離が300mm位あると、陸上トラックの観客席から、反対側にいる自分の子供を写せます。

35mm換算*1:一眼カメラの場合、35mmフィルム(24mm×36mm)に合わせて作られています。レンズもこの規格に合わせられています。この場合、レンズの35mmは35mmで合っていますが、センサーの小さいAPS-C規格になると、1.5倍の焦点距離となります。
APS-Cカメラは24mm位のレンズで35mm換算となるのです。
広角側にはキツいのですが、望遠側も同様で、200mmのレンズなら300mmと同じ望遠になります。

絞り(F値) レンズの明るさ

絞り(F値)は、レンズを通った明るさのことです。
絞り(F値)は変更できますが、レンズの持つ明るさ以上には設定できません。
焦点距離が100mmのレンズが、F4.9とあれば、F4.9よりは小さくはできないということです。
変更できるのはF値を大きくすることはできます。

「絞り」で何をするかと言うと、入ってくる光の量を調整します。
光の量を調節することで、以下のようになります。
焦点距離が同じの時、
F値が小さいと、ピントの合う範囲が狭くなります。(被写界深度が浅い)
->ポートレートなどで、人の前後がボヤけているのは、被写界深度が浅いからです。
F値が大きいと、ピントの合う範囲が広くなります。(被写界深度が深い)
->風景写真で手前から遠くまでピントが合っているのは被写界深度が深いからです。

撮像素子

機種名撮像素子
RX1001.0型CMOSセンサー
RX100M21.0型裏面照射型CMOSセンサー
RX100M3
RX100M41.0型積層型CMOSセンサー
(Exmor RS CMOSセンサー)
RX100M5
RX100M5A
RX100M6
RX100M7
RX100シリーズ 撮像素子

1.0型裏面照射型CMOSセンサー

裏面照射型CMOSイメージセンサーとは、それまでの表面照射型CMOSイメージセンサーと異なり、フォトダイオード(受光面)の直下に配線層があるイメージセンサ―。
配線により入射光が散乱されず、高感度になります。
ただし、その構造や工程に起因したノイズも増えると言われますが、各種の課題をクリアし、RX100比で約1段分のノイズ改善を実現。夜景や室内など高感度撮影時のノイズを低減しています。
1段分のノイズ低減とは、ISO6400で撮った写真が初代のRX100のISO3200相当のノイズで済むという話です。

1.0型積層型CMOSセンサー

RX100M4から採用。
メモリー一体型になって、M3との比較で5倍以上のデータ読み出し速度を実現。
動きの早い被写体で、データ読み出しの遅延から歪みが発生していたのが大幅に低減。
最高シャッタースピードが、M3までの1/2000秒から、1/32000秒と大幅に向上。
スローモーション動画も撮れるようになりました。

最高シャッタースピード

機種名最高シャッタースピード
RX1001/2000秒
RX100M2
RX100M3
RX100M41/32000秒
RX100M5
RX100M5A
RX100M6
RX100M7
RX100シリーズ 最高シャッタースピード

RX100 初代

2012年発売。
1.0型2020万画素のイメージセンサーながら、小型。今にして思えば軽量です。
28mm~100mm(35mm判換算)F1.8-4.9レンズで、広角側の明るさや焦点距離の使い易さから高級コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)として注目されました。

レンズ一体型ですが、一眼カメラと同様の操作が可能。マニュアルでの撮影も楽しめて、これから本格的にカメラを始めよう(学ぼう)という人にも入門機として今でも使えるものです。
(今でも手に入るのであれば、抜群のコストパフォーマンス)

RX100M2

2013年発売。
レンズ部は初代と同じながら、イメージセンサー(撮像素子)が1.0型裏面照射型CMOSセンサーにグレードアップ。
暗部で約1段分のノイズ改善がされて、夜にも強いカメラとなりました。
WiFiやNFCによる通信機能がつきました。
液晶ディスプレイは、下方向に約45度、上方向には約180度まで引き出せるようになり、ローアングルからの撮影に便利になりました。
シリーズ中、唯一マルチインターフェースシューを搭載。
電子ビューファインダーや光量の大きな外部フラッシュ、ステレオマイクなどが装着できます。

RX100M3

2014年5月30日発売。
焦点距離は変更されて、広角側に寄りました。

RX100M228-100mmF1.8-4.9
RX100M324-70mmF1.8-2.8
焦点距離とF値

初代(RX100M1)の70mmは約F4.0でしたので、かなり明るいレンズになっています。

ポップアップ式のファインダーがつきました。
液晶が反射して見にくい時にも、しっかりと被写体を見て撮影ができます。
液晶ディスプレイは、下方向に約45度、上方向には約180度まで引き出せるようになり、自撮り撮影にも使えるようになりました。
イメージセンサーはRX100M2と同じ、1.0型裏面照射型CMOSセンサー。

RX100M4

4K動画が撮れるようになりました。

RX100M5A

2018年7月3日発売。
2018年6月22日にRX100M6が発売になっています。

RX100M5との違い

RX100M5とは外観ほぼ同じ。
M5の背面ダイヤルの下に露出補正マークとマイフォトスタイルマークがあるのに対して、M5Aは露出補正マークのみ。マークが2つあるとM5でマークが一つならM5Aです。
M5Aと比べて、画像処理エンジン(BIONZ X)が約1.8倍の能力向上型になっていて、それに伴う各種性能がアップしています。

何を買うか、買わないか

初代(RX100)を使っていた(不具合はあるが、カメラとしては使える)ので、暗所のノイズ低減と広角側欲しさにM5Aを買いました。
候補で考えていたのは、SONYのブイログカメラ。
レンズ一体型の「VLOGCAM ZV-1 II」や、レンズ交換式の「VLOGCAM ZV-E10
レンズ一体型の「VLOGCAM ZV-1 II」は、
18mm-50mm(F1.8 – F4.0)
1.0型 Exmor RS CMOSセンサー(RX100M4以降と同じ)
と焦点距離の短さと明るさ、値段で考えてしまいました。

レンズ交換式の「VLOGCAM ZV-E10」は、
APS-Cサイズ Exmor CMOSセンサーとイメージセンサーが大きく、レンズ交換で焦点距離や明るさは自由度が高くなります。
レンズキットが意外とリーズナブルに感じました。
ただ使用用途として、「あまり目立たずに写真を撮りたい」ということもあり&すごく安かったので今回はRX100M5Aになりました。(用途、Yahooニュース エキスパート用の写真撮り)

使う人によっては、望遠が欲しい、動画も撮りたいとなれば、M5Aは最適ではありません。
VLOGCAMやRX100M7は手ぶれ補正が強力です。

何を買うか買わないかは、用途を見定めて決まります。
「これから初める」という人には、RX100M3がお勧めです。安いので止める時もダメージが少ない。
もし物があるなら、初代機は「超お勧め」。少なくとも同値段のイメージセンサーの小さい他機種よりは楽しめる筈です。

公式サイト

RX100 ユーザーズガイド
RX100M5A マニュアル(ヘルプガイド(Web取扱説明書))

自分に必要なリンクから貼ってます。おいおい増やします。

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