インテル 第13世代 CORE プロセッサー(CPU) 特徴と製品ラインナップ(デスクトップ)

インテルCore第13世代パソコン
インテルCore第13世代

2024年中にPCを1台作るつもりです。
まだ何も決まっていないので、まずは第12世代のインテル CORE プロセッサーを調べました
このページは、第13世代のインテル CORE プロセッサーについてです。
AMDのRyzenシリーズに比べると種類が多く、それでいてきちんと差別化もされていて、悩ましいったらありゃしない。

第13世代(Raptor Lake) インテルのCore プロセッサー

第12世代(Alder Lake)から、高性能な「Pコア」と高効率な「Eコア」 を組み合わせたハイブリッド設計になっています。第13世代(Raptor Lake) はそのアーキテクチャを踏襲し、パフォーマンスアップされたCPUです。

パソコンは用途で求められるスペックは変わります。
自分はメインでMacBookAirを使用していて、WindowsはOfficeを使う時くらいにしか使いません。高性能なPコアに比してパフォーマンスで劣るとされるEコアですが、Officeを使う程度ならEコアだけで十分ではないかと思うところです(入力待ちの方が絶対に長い)。
そんな一般ユーザー(かどうかは分かりませんが)向けに、第13世代はキャッシュの増量とEコアの増量がされていて、自分みたいなユーザーには満足度アップの内容です。
もちろん、パフォーマンス重視のユーザーに対しても、ターボ・ブースト利用時の最大周波数が上がっているので、コンシューマ(購入を検討する人達)にも訴求力のある製品になっています。
個人的には、高性能なPコアをもっと尖った性能振りにしてもらったら面白いと思うところです。

第13世代(Raptor Lake) 概要

CPUソケット:LGA1700
メモリ:DDR5-5600 or DDR4-3200
ストレージ:PCIe5.0にも対応可能
WiFi:Wi-Fi6Eにも対応可能
Thunderbolt 4が利用可能
製造プロセス:7nm
内蔵GPU:Intel UHD Graphics 700シリーズ

Pコア:Performance-cores (最大8コア16スレッド)
Eコア:Efficient-cores (最大16コア16スレッド)
対応チップセット:インテル600 シリーズ

インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0

インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 2.0 の拡張バージョン。
「シングルスレッドのパフォーマンスを最大 15% 向上させることができます」とインテルの話。

有効時の動作周波数 [GHz]
Core i9最大 5.70
Core i7最大 5.40
Core i5N/A
Core i3N/A
intel ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー対応

Core i5、Core i3は「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0」に対応。

補足:インテルCPUの型番末尾の記号、スレッド数、他

S:省電力モデル
K:オーバークロック対応
F:内蔵GPU非搭載

Pコアは1コア2スレッド処理可能です。
Eコアは1コア1スレッドで、スレッド数は、Pコアの2倍 + Eコア数になります。

参考価格は、2024年1月4日の価格.com値段です。

Core iシリーズ(第13世代 ) 製品スペック

Core i9:24コア / 32スレッド
Core i7:16コア / 24スレッド
Core i5:10コア / 16スレッド(最大)
Core i3:4コア / 8スレッド(最大)

第13世代 Core i9

コア数・スレッド数・参考価格

リンクは価格.comの製品リンク。
最新価格はリンク先を参照ください。

GPUPEスレッド参考価格
Core i9 13900K7708163287,980
Core i9 13900KS7708163299,998
Core i9 13900KF8163286,650
Core i9 139007708163289,420
Core i9 13900F8163285,900
第13世代 Core i9 内蔵CPU有無・コア数・参考価格

第12世代からEコアが倍増。16コアになりました。

i9 開発コード 製造

開発コード製造
Core i9 13900KRaptor LakeIntel 7
Core i9 13900KSRaptor LakeIntel 7
Core i9 13900KFRaptor LakeIntel 7
Core i9 13900Raptor LakeIntel 7
Core i9 13900FRaptor LakeIntel 7
第13世代 Core i9 開発コード、製造

Core i9 動作周波数

リンクはインテルの製品リンク。
一番パワフルなのは、Core i9 13900KS。最大動作周波数は6.00 GHzになりました。
Core i9 13900(無印)とCore i9 13900Fは基本周波数が低く設定されていて、プロセッサーのベースパワー(PBP)が65Wと日常使いで低消費電力なCPUになっています。
その一方で最大周波数は第12世代より高いので、面白いかもしれません。

最大PE
Core i9 13900K5.80 GHz3.00 GHz2.20 GHz
Core i9 13900KS6.00 GHz3.20 GHz2.40 GHz
Core i9 13900KF5.80 GHz3.00 GHz2.20 GHz
Core i9 139005.60 GHz2.00 GHz1.50 GHz
Core i9 13900F5.60 GHz2.00 GHz1.50 GHz
第13世代 Core i9 内蔵CPU有無・コア数・参考価格

最大:ターボ・ブースト利用時の最大周波数
P:Performance-core基本周波数フリークエンシー
E:Efficient-core基本フリークエンシー
フリークエンシー:動作周波数と同義に近い意味(かな?)。実行サイクル数を指しているように思う。

Core i9 キャッシュ 電力

L2L3PBP最大
Core i9 13900K32MB36MB125W253W
Core i9 13900KS32MB36MB150W253W
Core i9 13900KF32MB36MB125W253W
Core i9 1390032MB36MB65W219W
Core i9 13900F32MB36MB65W219W
第13世代 Core i9 キャッシュ・電力

L2:合計L2キャッシュ。
Pコアは2MB/1コア(8コアで合計16MB)
Eコアは4MB/クラスタ(4クラスタで合計16MB)
合わせて32MBです。

L3:インテル スマートキャッシュ。
ラスト・レベル・キャッシュですべてのコアで動的に共有。

PBP:プロセッサーのベースパワー(時間平均消費電力)

第13世代 Core i7

Core i7 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

リンクは価格.comの製品リンク。

GPUPEスレッド参考価格
Core i7 13700K770882459,425
Core i7 13700F882453,416
Core i7 13700KF882457,598
Core i7 13700770882460,799
第13世代 Core i7 内蔵CPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

第12世代からEコアが倍増、8コアになりました。
コア数、スレッド数だけなら第12世代のi9と同じです。

i7 開発コード 製造

開発コード製造
Core i7 13700KRaptor LakeIntel 7
Core i7 13700FRaptor LakeIntel 7
Core i7 13700KFRaptor LakeIntel 7
Core i7 13700Raptor LakeIntel 7
第13世代 Core i7 開発コード、製造

Core i7 動作周波数

Core i9と比べると、Pコアの数は同じで、Eコア数が半分の8です。
基本フリークエンシーの高いプロセッサーと低いプロセッサーの2種類。
後述(キャッシュ 電力)になりますが、PBPが65Wのものと125Wのものになります。

最大PE
Core i7 13700K5.40 GHz3.40 GHz2.50 GHz
Core i7 13700F5.20 GHz2.10 GHz1.50 GHz
Core i7 13700KF5.40 GHz3.40 GHz2.50 GHz
Core i7 137005.20 GHz2.10 GHz1.50 GHz
第13世代 Core i7 動作周波数

最大:ターボ・ブースト利用時の最大周波数
P:Performance-core基本周波数フリークエンシー
E:Efficient-core基本フリークエンシー

Core i7 キャッシュ 電力

L2L3PBP最大
Core i7 13700K24MB30MB125W253W
Core i7 13700F24MB30MB65W219W
Core i7 13700KF24MB30MB125W253W
Core i7 1370024MB30MB65W219W
第13世代 Core i7 キャッシュ・電力

L2:合計L2キャッシュ。
Pコアは2MB/1コア(8コアで合計16MB)
Eコアは4MB/クラスタ(2クラスタで合計8MB)
合わせて24MB。

第13世代 Core i5

Core i5の第12世代〜第14世代をまとめたページがあります。
この価格帯・スペックで比べるなら、Core i5のページの方が見易いです。

Core i5 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

GPUPEスレッド参考価格
Core i5 13600K770682044,288
Core i5 13600KF682043,089
Core i5 13500770682036,980
Core i5 13400730641634,898
Core i5 13400F641630,978
第13世代 Core i5 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

i5 開発コード 製造

開発コード製造
Core i5 13600KRaptor LakeIntel 7
Core i5 13600KFRaptor LakeIntel 7
Core i5 13500Raptor LakeIntel 7
Core i5 13400Raptor LakeIntel 7
Core i5 13400FRaptor LakeIntel 7
第13世代 Core i5 開発コード 製造

Core i5 動作周波数

最大PE
Core i5 13600K5.30 GHz3.50 GHz2.60 GHz
Core i5 13600KF5.30 GHz3.50 GHz2.60 GHz
Core i5 135004.80 GHz2.50 GHz1.80 GHz
Core i5 134004.60 GHz2.50 GHz1.80 GHz
Core i5 13400F4.60 GHz2.50 GHz1.80 GHz
第13世代 Core i5 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

コア数が少ないこともあり、Pコア・Eコア共に、Core i7より更に基本動作周波数(基本フリークエンシー)が上がっています。

Core i5 キャッシュ 電力

L2L3PBP最大
Core i5 13600K20MB24MB125W181W
Core i5 13600KF20MB24MB125W181W
Core i5 1350011.5MB24MB65W154W
Core i5 134009.5MB20MB65W148W
Core i5 13400F9.5MB20MB65W148W
第13世代 Core i5 キャッシュ・電力

Core i5 13500のL2キャッシュ容量が11.5MBなのは、
Pコア6*1.25=7.5MB
Eコア1クラスタ4MBもしくは2クラスタ*2MB=4MBかもしれない。
で合わせて11.5MBになる計算。
Core i5 13400も同様に、
Pコア6*1.25=7.5MB
Eコア1クラスタ2MB
で合計9.5MBになる。
前世代のCore i5 12500は、L2:7.5MBのL3:18MB(Eコア無し)だったので、PコアのIPCは向上していないかもしれない。基本動作周波数は3.00 GHzから2.50 GHzに下がっているので、Pコアのシングルスレッド能力は落ちている事になる。
ゲーミングマシン想定なら、Core i5 13600Kか、Core i5 13600KF。

第13世代 Core i3

Core i3 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

Eコアは無く、Pコアのみの構成。

GPUPEスレッド参考価格
Core i3 1310073040822,208
Core i3 13100F40817,480
第13世代 Core i3 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

i3 開発コード 製造

開発コード製造
Core i3 13100Raptor LakeIntel 7
Core i3 13100FRaptor LakeIntel 7
第13世代 Core i3 内蔵GPU有無・コア数・スレッド数・参考価格

Core i3 動作周波数

GPUPE
Core i3 131004.50 GHz3.40 GHz
Core i3 13100F4.50 GHz3.40 GHz
第13世代 Core i3 動作周波数

Core i3 キャッシュ 電力

L2L3PBP最大
Core i3 131005MB12MB60W110W
Core i3 13100F5MB12MB58W110W
第13世代 Core i3 キャッシュ・電力

第13世代 後記

第12世代も販売される中、選択肢が広がっている状況。
Eコアが16コア(最大)とか、最大動作周波数が6.00 GHzになるとか、トピックが多いです。
製品は、悩ましい感じでスペックがバラけてます。
個人的にはCore i5 13500なんかいいな、と思う反面、L2キャッシュが20MB欲しかったな(11.5MBという中途半端なキャッシュは何?)、とか。
PBPが65Wのプロセッサーでいいんだけど、Core i5 13600K、Core i5 13600KFは125Wで65W版が無いとか。

次の世代
インテル CORE プロセッサー(CPU)第14世代 特徴と製品ラインナップ(デスクトップ)

前の世代
インテル CORE プロセッサー(CPU) 第12世代 特徴と製品ラインナップ(デスクトップ)

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