DS124 お勧め具合 家庭用にスモールオフィスに安く最適 Synology NAS

DS124Synology
DS124

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あっちにリンク、こっちにリンクをすると理解の妨げになると考えての事ですので、ご承知おきください。

Synology(シノロジー) DiskStation シリーズ

Synologyは、NASやストレージ製品のソリューションを提供する台湾企業。
DiskStationはデスクトップタイプのNASシリーズ。
NASはネットワークに接続するデータ保管場所(データストレージ)。
主に以下のような用途に使用されます。
データの共有(ネットワーク内でどのパソコン等からアクセスできる)。
データの保管(パソコン本体にデータを保存しない、外部デバイス。携帯の写真のバックアップ)

新製品 DS124 2023年7月に発売 1ベイオールインワンNASキット

新製品 DS124型番

Synology(シノロジー) のDSシリーズの製品名の数字の下2桁は年式の筈でしたが、2023年7月の発表にかかわらず「24」番となりました。(DS123ではない、と言う意味)
その分、息の長いモデルになりそう。

1ベイオールインワンNASキット

この製品は、HDD無しで販売されます。
販売店でセットにする場合もありますが、HDDを組み込んでセットアップする「キット製品」です。
HDD内蔵のNASの場合は、主要なソフトウエアは組み込まれていて設定するだけなのに対し、DS124は、HDDに主要なソフトウエアのインストールとセットアップした後に設定する事になります。

DS124はHDDを1台だけ内蔵できる1ベイモデル。
HDDが1台だけなのでRAID(複数のHDDを使用したデータの冗長化、高速化)は行えません。

RAIDの必要性について

データのバックアップは、別に行った方が確実です。
RAIDでの冗長化は、1世代のデータが戻せる可能性があるだけです。
壊れ方にもよりますが、データが壊れている事に気づいた時には、データが壊れたまま二重化されているとか冗長化されていて、データを復元できないことがあります。
また、正常に修正・削除をされたデータを復元することはできません。(ファイル単位とか、フォルダ単位での復元)
DSM(Synologyのバックアップソリューション)では、複数世代のバックアップが行えますので、データが壊れる前に戻すとか、誤って修正・削除された単一ファイル。フォルダの復元も可能になります。

主要スペックと説明

CPU

モデルCPUコアスレッド
DS124Realtek RTD1619B(1.7GHz)44

64ビットCPU。
FPUあり(浮動小数点演算用の回路)。
RTD1619(RTD1619Bという型番では見つからなかった)の仕様

ARMv8-A Cortex-A55 CPUアーキテクチャ
ARM Mali-G51 MP3 GPUアーキテクチャ
H.265 4K@60fps, H.264 4K@30fps, 1080p@60fps decoder
H.264 1080p@60fps encoder

CPUは2ベイモデルのDS223と同じ。
RAID処理をしませんのでCPUは全フリで他の処理を行いますから、処理スピード的には一番高速なモデルかもしれません。
(2ベイ以下のDSシリーズの中で。CPUの異なるDS220+、DS224+、DS723+を除く)

メモリ

モデルメモリ
DS124DDR4 1GB

前モデル DS120jのDDR3 512MBから倍増&高速化されています。
DS120jでは管理画面がかなりモタモタしてましたから、CPUの高速化と合わせて考えると、改善されている事が期待できます。

DDR3からDDR4になって高速化されていると考えられますが、動作クロックが不明で、どの程度高速化されているかは不明。

HDD接続

モデルドライブ接速
DS124SATA3.5″ HDD  or SATA2.5″ SSD

SATA2.5″ SSDは、別売りの 2.5″ ディスク ホルダーにて対応
SATA3の実効転送速度は600MB/s。

ネットワーク

モデルLAN(RJ-45)シーケンシャル読み取りシーケンシャル書き込み
DS1241 x 1GbE記載なし記載なし

読み取り、書き込みスピードはLANの実行転送速度の110MB/s程度が期待できます。
個人的には2.5GbEならよかったのに、と思うところ。
GbEはGigabit Ethernetの略
1Gbpsの伝送速度。
1秒間に1ギガビット、ビットは0(OFF) or 1(ON)の2進数1桁で、8ビットで1バイト(英文字1つ)。
計算上は、1Gbps=125MB/s。
HDD or SSDがSATAで実効転送速度は600MB/sなので、単純な処理では、LANのスピードで律速します。
(一番遅いものに合わせて処理は進行します)

USB

モデル外部ポートHDDベイIPカメラ
DS124USB 3.2 Gen1×2112 (2 個の無償ライセンスを含む) 

DS120jを使用していて残念な点はUSB2.0であったこと。
それがUSB 3.2 Gen1になりました。
USB2.0の転送速度は480Mbps(60MB/s)
USB 3.2 Gen1は5Gbps(625MB/s)と、約10倍の速度向上になっています。
(実効速度は500MB/s程度)

ほぼ、HDDやSSD(SATAの仕様)と一致する速度が期待できます。

DS124の魅力 お勧め具合

DSM(DiskStation Manager)

DSMは、SynologyのNASの管理画面を含むシステムの名称。
SynologyのNASを購入することは、このDSMとそこで動くアプリケーション(ソフト)を手に入れる事でもあります。
Synology公式:Synology DSM 概要

DS124はHDDが1台しか内蔵されないのでRAIDにはできません。
スペック上、実行できない機能もありますが、概ね全ての機能を動かせます。
これはオフィスで必要とされる多くの機能も含みます。

お勧め具合

RAIDを必要としない多くのスモール環境で、非常に(とてつもなく)リーズナブルでNASにとらわれない多様な機能を提供する機器になります。
予算があるなら、DS224+かDS723+を検討しますが、それ以外のDS2xxの中では一推し製品です。あくまでRAIDを不要と考える向きには、という前提で。


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