DS224+ 家庭用にスモールオフィスに強力・最適 リーズナブルに機能豊富 Synology NAS

Synology(シノロジー) DiskStation シリーズ

Synologyは、NASやストレージ製品のソリューションを提供する台湾企業。
DiskStationはデスクトップタイプのNASシリーズ。
NASはネットワークに接続するデータ保管場所(データストレージ)。
主に以下のような用途に使用されます。
データの共有(ネットワーク内でどのパソコン等からアクセスできる)。
データの保管(パソコン本体にデータを保存しない、外部デバイス。携帯の写真のバックアップ)

新製品 DS224+ 2023年7月発売 2ベイオールインワンNASキット

新製品 DS224+型番

Synology(シノロジー) のDSシリーズの製品名の数字の下2桁は年式の筈でしたが、2023年7月の発表にかかわらず「24」番となりました。(DS223+ではない、と言う意味)
その分、息の長いモデルになりそう。
昨今のCPUの多コア化、動作周波数の向上や、競合が軒並み2.5GbEネットワークになっている状況もあるので、実際、どうなるかは分かりません。
ただし、HDD(7200rpmタイプ)での実効転送速度は100MB/s〜200MB/sなので、2.5GbEネットワークだとHDDで律速します(HDDが追いつかない)ので、2.5GbEネットワークは不要とも言えます。

2ベイオールインワンNASキット

この製品は、HDD無しで販売されます。
販売店でセットにする場合もありますが、HDDを組み込んで、セットアップする「キット製品」です。
HDD内蔵のNASの場合は、主要なソフトウエアは組み込まれていて設定するだけなのに対し、DS224+は、HDDに主要なソフトウエアのインストールとセットアップした後に設定する事になります。

DS224+はHDDを2台内蔵できる2ベイモデル。
HDDを2台まで使用したRAIDを構築できます。

DS224+の特徴

DiskStation シリーズの1ベイ、2ベイモデルの中で、DS220+とDS224+のみ、CPUがIntel Celeronになっています。他のモデルはARMアーキテクチャのCPU。
それに伴って、メモリが最大6GBまで増設できるようになっています。
メモリを増設することにより、Synology Photosで物体認識がサポートされます。
LANポートも2 x 1GbEで、他のARMアーキテクチャのモデルよりアドバンテージがあります。

主要スペックと説明

CPU

64ビットCPU。
FPUあり(浮動小数点演算用の回路)。
ブートモードで最大2.7GHzで動作。

メモリ

DS220+と同様のスペックですが、動作周波数は上がっていると思います。

HDD接続

SATA2.5″ SSDは、別売りの 2.5″ ディスク ホルダーにて対応
SATA3の実効転送速度は600MB/s。

ネットワーク

GbEはGigabit Ethernetの略
2ポートを束ねたLink Aggregationが利用できます。

1Gbpsの伝送速度。
1秒間に1ギガビット、ビットは0(OFF) or 1(ON)の2進数1桁で、8ビットで1バイト(英文字1つ)。
計算上は、1Gbps=125MB/s。
HDD or SSDがSATAで実効転送速度は600MB/sなので、単純な処理では、LANのスピードで律速します。
（一番遅いものに合わせて処理は進行します）

USB

USB 3.2 Gen1は5Gbps=625MB/sで、実効速度は500MB/s程度。
HDDやSSD(SATAの仕様)より、やや遅い速度。

DS224+の魅力 お勧め具合

DSM(DiskStation Manager)

DSMは、SynologyのNASの管理画面を含むシステムの名称。
SynologyのNASを購入することは、このDSMとそこで動くアプリケーション（ソフト）を手に入れる事でもあります。
Synology公式：Synology DSM 概要

DiskStationシリーズに提供される全ての機能を実行できます。
「Synology Photos 物体認識」は、DS220+、DS224+でメモリを増設した時のみサポートされます。
写真整理や検索には重宝するかもしれません(使ってないので詳細・精度は不明)。

お勧め具合

DiskStationシリーズの1ベイ、2ベイモデルの中では一番強力(パワフル)なCPUで、DSMで提供されるソフトウエアソリューションを実行できます。
予算があるなら、DS723+(74,000円程度*1)を検討しますが、DS224+は49,000円ほど*1で安価です。
いずれにせよ、手に入るソフトウエアソリューションを考えれば、(破格に)リーズナブルである事は変わりません。
家庭(個人)ユースで、利用ユーザー数が4〜5人でNAS(共有フォルダ)使用のみであればオーバースペックです。(物体認識が必要であれば別)
スモールオフィスでも同様です。NAS(共有フォルダ)だけならDS223でも同程度のレスポンスは期待できます。

*1:2023年9月の最安市場価格目安。